日本メノナイトキリスト教会協議会は 16 世紀宗教改革に始まったアナバプテスト・メノナイトの信仰的遺産を受け継ぎ、加盟するそれぞれの教会が福音宣教のために連帯、協力する神の民、主にある共同体である。加盟する教会はそれぞれ自主、自立、自給した教会であるが、私たちはイエス・キリストの弟子として今日共有する信仰を再確認し、互いの交わりと協力がさらに深められることを願い、ここに日本メノナイトキリスト教会協議会信仰告白を定める。

私たちの信仰告白の中心は主イエス・キリストである。主は神の国の福音を宣べ伝え、十字架の道を歩まれ、その教えと生涯そして死を通して私たちを罪から贖い、弟子として私たちを召される。復活した主は死に打ち勝ち、今も私たちに先立って働いている。私たちは旧・新約聖書に証しされたこのイエス・キリストを唯一の救い主、信仰と生活の唯一の規範として服従し、イエス・キリストの父なる神を礼拝する。

私たちは世界にあるメノナイト教会のひとつの枝である。このことを覚え、メノナイトの兄弟姉妹たちと共に『共有の確信』(2006年3月、メノナイト世界会議総会において採択)を告白する。これは現代にあって弟子の道を歩むアナバプテスト・メノナイトの一致した信仰を表している。

私たちはまた全世界に分かたれた神の民、諸教会のひとつの枝である。このことを覚え、すべての兄弟姉妹たちと共に使徒信条を始めとする「世界教会信条」を告白する。

主イエス・キリストはすべてのものを新たにするためにやがて来られる。私たちには朽ちない希望が与えられている。この日を待ちつつ、私たちは主の福音に生き、働き、誠実に歩む。主よ、私たちを守り、導き給え。

私たちは信じます、

一、イエス・キリストは、父なる神の言(ことば)であり、聖霊によって示される。

二、教会は、信じる者の共同体であり、聖霊の導きのもとに聖書から学ぶ。

三、信じる者は、主イエス・キリストに聴き従い、仕え合い、隣人を愛する。

四、信じる者は、被造物を大切にし、イエスによる平和と正義を造り出し、神の国の働きに与かる。

五、信じる者は、イエスの非暴力の生き方に倣い、私たちは戦争に参加しない。


「世界教会信条」は使徒信条、ニカイア・コンスタンティノポリス信条、カルケドン信条、アタナシオス信条など古代教会で成立した信条です。カトリック、正教、プロテスタントの全教会が受け入れています。