メノナイト世界会議よりイースターのご挨拶

2020年4月20日

新型コロナ禍にある教会へ:イースターの手紙

メノナイト世界会議に連なる、世界のアナバプテストの家族である姉妹兄弟の皆さん、

復活なさった私たちの主の名によって、ご挨拶します。キリストはよみがえられた。まことに、よみがえられました!

私たちはイースターの民

私たちはイースターを迎えましたが、まだ終わってはいません。いつもとはずいぶん異なるお祝いをなさったことでしょう。しかし私たちの喜びがいつもより感動的でなかったはずはありません。この世にあるあらゆるものが、死を含めて、イエス・キリストによって示された神の愛から、私たちを引き離すことはできないからです(ローマ8:38-39)。墓は私たちの主を閉じ込めておくことはできません。ハレルヤ! イースターを迎えましたが、まだ終わってはいません。世界に広がるキリストのからだとともに、私たちは日曜のたびごとにこれを祝い、究極のイースター(1コリント15:20-22)を迎えることを待ち望みます。これからどのようなことに直面したとしても、私たちはイースターの民なのです。

私たちは隣人を愛するよう招かれている

世界中、すべての人々がものすごく困難な時を迎えています。新型コロナウイルスが、私たち自身や地域社会の多くに影響し、今後もそれが続きます。このような苦難にあって、私たちは集まり、ともに祈り、声を一つにして癒しと希望を求めたいと切に願います。さらに苦しむ人々に手を差しのべたい、抱きしめたり、食事をしたり、いるところを訪ねたいと思います。そうして私たちは、神の愛を示してきたからです。

互いに距離をとって、家から出ないようにして生活することは、とりわけ日曜の朝はとてもつらいことです。しかし、今は隣人を愛するなら、できる限り安全な距離をを保つことが求められます。喜ばしいことに、私たちが姉妹兄弟と「集まる」のが、たとえ電話やインターネットを通してであっても、キリストはともにおられます。聖霊が私たちの想像力を開花させてくださり、互いにつながって愛を証しあう新しい方法に導いてくださるのはすばらしいことです。エマオへの道で弟子たちに会われたキリストは、私たちが安全な距離を保とうと最善を尽くしているときでさえ、ともに歩んでくださいます。

私たちは神の恵み深い守りを祈り求める

私たちは、多くの人々を覚えています。医師、看護師、家族や友人など、感染症に苦しむ人々をお世話している多くの人々を。人々の献身的な取り組みに感謝し、安全が守られるよう、日々の活力が与えられるよう、祈ります。どうか復活された主が、病床に、病院にいて、人々とともにいてくださいますように。

私たちはまた、われわれ世界の家族には、物理的に距離を取ることが不可能な人々がいることをも覚えています。神が人々を恵み深くお守りくださるよう祈ります。

この世界的な危機にあって、私たちが神に対し、またお互いに対して、より近づくことができますように。イエス・キリストにある神の愛を示し、証しする方法を見つけられますように。世が苦しみにあるこのとき、私たちが勇気をもって、復活された方のからだとなることができますように。

キリストはよみがえられた。まことに、よみがえられました!

MWC 事務局長 セザール・ガルシア

MWC 信仰と生活委員会委員長 トマス・ヨーダー・ニューフェルド

MWC 信仰と生活委員会事務局 ジョン・D・ロス