MWCより祈りと予防対策の呼びかけ

報道にて周知のとおり、新型コロナウイルスの流行が問題となっております。世界保健機関(WHO)の緊急声明をうけて、メノナイト世界会議(MWC)でも、全世界のアナバプテスト系諸教会に対し、祈りを合わせ、各個教会において感染予防に注意するよう、呼びかけています。

隔離や避難により不自由を余儀なくされている人々、不安や病を抱える人々、とくに武漢、湖北省、中国本土にいる人々を祈りに覚えましょう。感染をくい止めるために労する政府や公衆衛生関係者、感染者のケアをする医療関係者に、知恵と勇気が与えられるよう祈りましょう。

感染拡大への対策として、MWCは以下の注意点を各個教会で実践することをおすすめします。
(1)石けんを用いてこまめに手洗いすること(とくにトイレ使用後、食事の前後、不調を訴える人と接触するとき)を呼びかける。とくに注意が必要な場合は、接触によらない挨拶(手を振る、お辞儀など)を呼びかける。
(2)外出前に体温をはかり(とくに子ども)、37.5度以上の発熱がある場合は家で休むようにする。
(3)のどの違和感、咳、鼻水などの症状があるが、教会に出入りする必要がある場合は、マスクを着用する。
(4)避難部屋を設けて、礼拝中に具合が悪くなった人が出たときに備える。
(5)教会で食べ物の調理・配膳を行うすべての人に、手袋とマスクを着用させる。

【ちなみに、香港基督教協進會からの情報として、超教派合同聖餐式(1月23日)に参加した牧師が感染し肺炎を発症していることが判明しています。協進會では全出席者に体調に留意するよう、また当日配布された印刷物、交換した名刺をすべて廃棄するよう呼びかけています。】

感染の拡大に伴い、マスク等物資の不足、経済的な打撃、アジア人に対する差別的な扱いもまた広がっています。各個教会が噂や誤った情報を拡散することのないように、不要な混乱や誤報の訂正のため医療関係者の余力が奪われることのないように、心がけましょう。
「わたしはあなた方に平和を残す。わたしの平和をあなた方に与える。…心を騒がせることはない。恐れることもない。」(ヨハネ14:27)困難な状況にあっても、私たちの日々の歩みがいつも神と共にあることを覚えたいと思います。

https://mwc-cmm.org/content/mennonite-world-conference-calls-prayer-and-precautionary-measures

MWC代議員 片野淳彦